春の訪れに晴れ模様

何かと思って身構えた。何かついてる……?

「な、何ですか」

「マスク外したんだ。なんで?」

「え……。もうすぐ夏だし、それに……」

それに、晴先輩の隣に立つなら暗い人じゃダメだろうなって。言おうと思ったけど少し恥ずかしくて言えなかった。

「やっぱりなんでもないです。暑いからです」

「そっか……」

「何かあったんですか」

晴先輩は少し頬を赤くして、視線を逸らした。口元を抑えている。歩きながら晴先輩はぼそっと言った。

「いや、美春ちゃんの可愛い顔がバレちゃうなって……。それだけ」

え……え?可愛い顔?何言ってるの……!?私、可愛くなんか無いのに。