春の訪れに晴れ模様

「学校でも避けずに話して欲しいな」

柔らかな笑みを浮かべて私を見てくれる。私をこうして見てくれる人は初めてだった。学校でも話して欲しいなんてそんなの、頷くしかないじゃん。

私はこくりと小さく頷いた。仲良くすることで晴先輩の評判は下がってしまうかもしれない。だけど、晴先輩の言葉には抗えない。

「良かった。また放課後とか会ったら一緒に帰ろう。方向どっち?」

「えっと……校門を右で電車は……」

「あ、俺と結構近い。じゃあ一緒に帰ろうよ」

一緒に帰る……なんてちょっとハードルが高いかも。でも、学校でも晴先輩と話せる。それは少し嬉しい。