春の訪れに晴れ模様

目立たないために付けていた黒マスクとメガネ。本当はメガネなんて無くても大体は見えるのに、付けていた不必要なメガネと、顔を隠して地味にするためのマスク。

太陽のように笑う晴先輩の隣に並ぶなら……。

ピンポーン。

「あ、来ちゃった!」

ガチャりとドアを私は開けて、目の前にいる大好きな人に笑いかけた。

「おはよう」

「おはようございます……!」

朝から眩しくて優しい笑顔。笑顔を見て、私は決意が固まった。

「荷物取ってきますね!」

もうこれは私には必要ない。