春の訪れに晴れ模様

もう抜け出せない沼に入ってしまった。

私は晴先輩に翻弄されっぱなしなのが気に食わなくて、その場で晴先輩にそっと抱きついた。

そして背中に両手を回してギュッと抱きしめる。晴先輩の手はさ迷っていて驚いているようだった。

「強くても私は晴先輩には勝てない。だってこんなに好きにさせられちゃったんですから……!」

晴先輩に少しでも照れて欲しい。照れてくれなくても、少しでいいから動揺して欲しい。私ばっかり好きになるのは嫌だ。

「私は晴先輩が弱点で、これからも絶対勝つことは出来ないです……。きっとこれから好きになりすぎちゃうから……」

最後の方は声が少し小さくなってしまった。聞こえてるか分かんないけど、恥ずかしいから聞こえてなくてもいい……!