春の訪れに晴れ模様

そして目元を優しく拭って、千彩さんに微笑む。

「もう罪悪感なんて感じないでください。私は大丈夫ですよ」

「美春ちゃん〜!!」

ボロボロと涙を流しながら私の両手をブンブンと上下に振り回した。

「もう泣かないでくださいよ〜」

本当に温かい人だ。全然心配しなくてもいいのに……。ふふ、千彩さんと出会えてよかったなぁ。

ほっこりとしてニコニコと笑顔でいると、隣から視線を感じた。チラッと見てみるとバッチリ目が合ってしまう。

「っ……!」

勢いよく顔を逸らしてしまった……、って晴先輩、めちゃくちゃ笑ってるっ!

も〜……振り回されすぎだよ、私。もっと自分をしっかり持て。

そして、私も好きだって上手く伝えられる方法を考えなきゃ……。



放課後になり生徒たちがほとんど居なくなった校舎の中で、私は一人重たい教科書とノートを抱き抱えている。

「重っ……」

思わず声が漏れた。クラスメイト全員分のノートと教科書に日誌も乗ってるんだから。

最悪だ……せっかく他の子が声をかけてくれたのに。なんで断っちゃったんだろう〜。

はぁ、とため息をついて私は先程のことを後悔していた。日直は私と他の男の子だから他の子には任せたくなかったんだ。