春の訪れに晴れ模様

ピンポーン。

ドキーん!音とほとんど同時に心臓が高鳴った。約束通り晴先輩は家にやってきた。会うのが久しぶりだからか、いつもよりも緊張してしまう。

「は、はーい!」

少し噛みながらも晴先輩の待つ外へ。包帯を巻いていていつも以上に可愛くないところを見せるのには少し抵抗があったけど、そんなの気にしていられなかった。

私が外に出た瞬間、晴先輩は目を見開いて、その後顔を歪めた。

どうしてそんな顔をするの……?なんでそんなに辛そうなの?

「ごめん。昨日もっと早く校門に行ってたらこんな事にはならなかったよね。本当にごめんね」

……なんでみんなこんなに謝るの?私は少し痛かっただけで平気なのになあ……。

「晴先輩は悪く無いですよ。私がしたくてした事なんです!」

同じようなことを千彩さんにも多分言った。みんな私の心配をしてくれて優しいんだ。恵まれているなあ、と嬉しくなって笑顔になっていた私だったけど、晴先輩はそうじゃなかった。