春の訪れに晴れ模様

男の人の低い声、高い身長、威圧的なガタイのいい体。高校生以上だろう……そんな見た目の人が私たちを金属バットを持って見下している。

背筋がゾクリと強ばった。千彩さんをゆっくりと横目で見ると、ガタガタと震えながら小さく言葉を発していた。

「っ……あ、あの。千彩さんに、手を出すのはやめてっ……ください!」

「あ?お前誰だよ。千彩に用があるんだ、退けよ」

「嫌だっ!千彩さんは渡さない……!」

一回痛みを受けたんだ。もうこれ以上恐れることはない。

「ぁ、う……美春ちゃんっ……」

千彩さんが私の服をぎゅっと強く握った。千彩さんの体はブルブルと震えていて、これは絶対に私が守らないと行けないと思った。