春の訪れに晴れ模様

私は思わず千彩さんの元に飛び出していて、そして……。

ガツンっ!!

「っあ……っ」

千彩さんをぎゅっと抱きしめたまま、私は頭で金属バットの衝撃を受けた。

当たった箇所が熱い、痛い、強く衝撃を受けて思わず体が傾いた。

でも千彩さんだけは守りたい。グラッと千彩さんを抱えたままその場に倒れ込んだ私は、千彩さんの悲鳴を耳にしながら意識を失いかけていた。

「おい……千彩。なんで晴と付き合ってんだよ……俺の事利用しておいて幸せになるとか許さねえぞ!」

痛みに耐えながら、私は無理やり起き上がった。視界がぐにゃりと歪んでいるけど、しっかり意識はある。頭をギリギリ回ってる。