春の訪れに晴れ模様

もうそろそろかな?待ち始めて五分くらい経った頃、生徒たちが下校していき始めた。

「……!千彩さんだ」

一人で歩いている千彩さんが向かってきた。そのまま門を過ぎるかと思いきや……

「ねぇ、美春ちゃん。今日一緒に帰ろうよ」

「……え?何でですか?」

いきなり私を誘ってきたんだ。な、何でだろう……?千彩さんに誘われたのは初めてだから結構嬉しいんだけど、今日は晴先輩と帰る約束してるから……。

「ごめんなさい。今日は晴先輩と……」

「晴について話したいことがあるんだ。晴には言っておくから一緒に帰ろう?」

「千彩さん?え、ちょっと待ってください……!」

グイッと手首を掴まれて私は千彩さんに連れられるまま歩いた。