春の訪れに晴れ模様

「やっぱりその程度なんじゃん。だったら晴から離れて?私は美春ちゃんと違って本気で晴が好きなのっ……!」

「っ……あ」

美春ちゃんと違って……。私は何か言い返そうにも返せない。

だって、私と千彩さんの気持ちは全然違う。私も晴先輩が好きだ。だけど私は"特別"で……、千彩さんは"本気"で。気持ちの強さが違う……。

「なんで晴は美春ちゃんを選ぶんだろう。私の方が……私の方が長く一緒に居たはずなのにっ……!」

「千彩さん……」

千彩さんの大きな瞳からぽたりと涙の雫が落ちた。顔を赤くし、肩を小刻みに震わせている。