春の訪れに晴れ模様

「っは、晴先輩っ……!」

強く抱きしめられてから一秒も経たず、晴先輩は私を離した。どうして抱きしめられたのか分からない。ただドキドキと鼓動が速くなっていく。

なんで今……抱きしめたの!?訳が分からないよ……!

わなわなと私が震えていると、晴先輩はははっ、と明るく笑った。

「いきなりごめんね。さっきの"好き"はこっちの意味かもね」

「え……えっ!?」

「なんてね。冗談だけど。また明日ね」

今度こそ晴先輩は私に満面の笑みで手を振って去っていった。私はへたりとその場に座り込んだ。

「っはぁ〜……!」

自分の顔を両手で覆って大きくため息を着く。