春の訪れに晴れ模様

裾を掴んだまま晴先輩の返事を待つ。だけど何も話してはくれない。ゆっくり恐る恐る目を開けた。

そして私は驚きで思わず目を見開いてしまった。だって、晴先輩の顔が今まで以上に真っ赤になっていたから。

口元を抑えて顔を赤らめる晴先輩を見ていたら、私の言った大胆な発言が恥ずかしくなってきた。

「いきなりそれはずるいじゃん……?」

「ごめんなさい……。でもちょっとだけ……少しだけでいいから話したいなって」

こんなワガママだめかな。晴先輩は迷惑かな。でも欲が溢れてくる。この気持ちはきっと尊敬とか憧れじゃない。

それを超えた何か、もっと強い気持ち……。