春の訪れに晴れ模様

「二回目だけど今日はありがとう。良かったらまた来てね」

「はい、こちらこそ……!」

誘ってくれたの嬉しかったな。また行くことがあったらちゃんと手土産買ってこよう。

ぺこりとお辞儀すると晴先輩は背を向けた。もう晴先輩が帰るだけなのに、いつもよりも別れが名残惜しい。

もう少しだけ……話したい。さっきのすきの意味を聞きたい。

晴先輩が振り返って、笑顔で手を振ってきた時、私は晴先輩の服の裾をくいっと引っ張った。

「ま、まだ……少しだけ話したいです」

ぎゅっと目を瞑る。晴先輩が今どんな顔をしているのか分からない。