春の訪れに晴れ模様

「今日は遅い時間までありがとうございました。そろそろご迷惑になりそうなので帰ります。お邪魔しました!」

お兄さんの隣にいた晴先輩にお辞儀をして、私は横をすり抜けた。

「えっ、待って。帰るなら送るよ」

「大丈夫です。何かあっても全然大丈夫なんで……」

「そうじゃないよ。美春ちゃんが大丈夫でもこっちは心配。送っていく」

私は大丈夫なのに……。時間は遅いけど何かあっても私ならどうにか対抗できる……はず。少なくとも同年代かそれより少し上くらいの人なら大丈夫だ。でも、晴先輩の優しいさを無駄にはしたくないな。

「分かりました。ありがとうございます」

少し申し訳なさを感じながらも私は笑顔で頷いた。