バイト先の黒宮さんがだいぶコワイ

 いったいなんの点数?

 まさか女の子に点数をつけるような最低にんげ——。


「笑顔。接客業なんだから、仕事できないなら、せめて笑顔くらいなんとかしろ」


 なっ……この人にだけは言われたくないんですけど⁉

 どう考えたって笑顔で接客ができるタイプじゃないでしょ、この人。


「ははっ、黒宮くんだって、うちに入りたてのときはできなかったでしょ?」

「……」

 店長に言われ、黙り込む黒宮さん。


 思わずぷっと吹き出すと、黒宮さんがギロリと睨んでくる。


「……とりあえずキッチンの説明するから」

 そう言うと、わたしの返事も聞かず、黒宮さんが奥の扉の方へさっさと歩いていく。


 ああ、もうっ。ついていけばいいんでしょ。


「それじゃあがんばってね」という店長にぺこっと頭を下げると、わたしは急いで黒宮さんの背中を追いかけた。



「注文を伝えたら、伝票はここ。ここで出来上がった商品を受け取って、お盆に乗せてお客様に運ぶ」

「わ、わかりました」


 早口すぎて半分くらいしかわからなかったけど。


「黒宮さぁん、助けてくださぁい」


 しばらくすると、ホールの方から声がかかった。

 小さくため息を吐くと、「ここで待ってろ」と言って黒宮さんはホールの方へと行ってしまった。