バイト先の黒宮さんがだいぶコワイ




「え。黒宮さん、今日お休みなんですか?」


 あたしがバイト入ってる日は、いっつもいるのに。

 むしろいつ休んでるんだろうって思ってたくらい。


「体調崩しちゃったみたいでね。そうだ。バイト終わったら、黒宮くんに差し入れ持ってってもらえないかな。黒宮くん、一人暮らしだから、食べる物にも困ってるかもしれないし」


 黒宮さんちに?

 二人きりで会わなくちゃいけないなんて……すっっっっごくイヤなんですけど。


 仕事は完璧にできる人だってことはわかってるし、尊敬もしてる。

 けど、あたしにだけ当たりが強いっていうか、すんごい厳しいんだもん。


 なのに肝心なところは自分で背負い込んで、あたしがミスをしても怒ってもくれない。


 黒宮さんにとって、あたしってなんなんだろう?

 ただのお荷物?

 いない方がいいって思われてる?

 どんどん考えが悲観的になっていく。


 ダメダメ。ネガティブ禁止。

 そうだよ。いつもお世話になっている黒宮さんへのお礼も兼ねて、お見舞いに行こう。


「わかりました。あたしに任せてください!」

「そうかい? 悪いねえ。それじゃあ、黒宮くんにはあらかじめ白石さんに行ってもらうことを伝えておくから」