その日は午後から先生が会議があるとかで、授業は午前中で終了。
日課になってる図書室へ。
「この後どうしようか〜」なんて話してる時だった。
勢いよくスライドして開くドアに視線を向けると、
ゔわっ!
「廊下を走るな!」が口癖のように毎日誰かに注意してる生活指導の大田先生が、いかにも走り回ってたように髪を乱して肩で大きく息をしながら立っていた。
おいおい、生徒には注意するのに、自分はいいんかい!と思わず出そうになる言葉を飲み込む。
絶対「早く帰れ!」って雷が落ちるぞ。
そこにいる誰もがそう思っただろう。
大田先生は息を整えてから口を開いた。
「この中に半田佳奈はいるか?」
ざわめきと同時に視線が私の隣に座っている佳奈に向けられた。
佳奈はその視線に動じることなく返事をすると、大田先生はホッとした表情を見せて、
「話がある。一緒に来てくれ」
「はい。わかりました」
ん?
立ちあがった佳奈の横顔を見上げる。
気のせい、かな?
佳奈は私の手を握って立ち上がるように促しながら、
「砂山さんも一緒にいいですか?」
「えっ、私も!?」
日課になってる図書室へ。
「この後どうしようか〜」なんて話してる時だった。
勢いよくスライドして開くドアに視線を向けると、
ゔわっ!
「廊下を走るな!」が口癖のように毎日誰かに注意してる生活指導の大田先生が、いかにも走り回ってたように髪を乱して肩で大きく息をしながら立っていた。
おいおい、生徒には注意するのに、自分はいいんかい!と思わず出そうになる言葉を飲み込む。
絶対「早く帰れ!」って雷が落ちるぞ。
そこにいる誰もがそう思っただろう。
大田先生は息を整えてから口を開いた。
「この中に半田佳奈はいるか?」
ざわめきと同時に視線が私の隣に座っている佳奈に向けられた。
佳奈はその視線に動じることなく返事をすると、大田先生はホッとした表情を見せて、
「話がある。一緒に来てくれ」
「はい。わかりました」
ん?
立ちあがった佳奈の横顔を見上げる。
気のせい、かな?
佳奈は私の手を握って立ち上がるように促しながら、
「砂山さんも一緒にいいですか?」
「えっ、私も!?」
