黒百合の女帝

 「来週の土曜が空いてるみたい。ラクアは?」

 「平気」

 「ならそうしよっか。行きたい所はある?」

どうせ、横に首を振るのだろう。

そう思っていたが、珍しくも彼から提案が。

 「水族館」

 「水族館かあ。確かに最近行ってなかったし、良いかも!じゃあ水族館で良い?」

最終確認を取れば、彼は肯定的な合図を送る。

水族館……並ぶし混むしで面倒だ。

内心愚痴りつつ、カレンダーに予定を打ち込む。

その後、詳細は順調に決まっていった。

結果、11月23日の土曜日に水族館で決定。

開館時間の午前9時半に現地集合。

昼食は館内のカフェで摂ることに。

館内地図を確認し、最短で回る方法を探る。

ふと彼の様子が気になり、顔を上げてみれば。

これまた特異なことに、彼は微かに笑っていた。