黒百合の女帝

 「どうしたんですか?総長」

 「実は……春架とその同盟先がやられた」

俺の報告に、ヨウが目を見開いた。

そして机に手をつき、上半身を乗り出してくる。

 「誰だっ!誰にやられたんですか!?」

 「特定中だ。全員病院送りでな」

その言葉にヨウが姿勢を戻し、椅子に座り直す。

その姿は脱力したようにも見えた。

 「りゅうたちが……マジかよ」

 「後で幹部全員で見舞いに行こう。サクラに伝えておいてくれ」

 「ああ、わかりました」

ヨウはそう返し、椅子から立ち上がった。

不安定な背に不安を抱きつつ、彼を見送る。