黒百合の女帝

 「さて、昨日の抗争に関してだが」

そこでカナルは一息置き、微笑を浮かべた。

 「良かった。まあ、ヤユは途中から心配に見えたが……」

 「問題ないよ。ヤユは自慢の子だからね。」

私が鼻を高くすると、彼は深く頷いた。

 「他の奴らも、筋が良い奴ばかりだったな。是非とも欲しい人材だ」

 「つまり、同盟を組むってことか?」

カヤが身を乗り出し、そう問う。

しかし、カナルは急ぐつもりがないようだった。

 「まあまあ、その前に俺らのことを知っておいた方が良いだろ?」

 「逆に、そっちは麓冬のことが気にならないのか?」

 「まあ、事前に調べ尽くしたしな」

そう言うと同時に、カナルが立ち上がった。

そして本棚の方へ歩くと、何かを取ってくる。

彼が机に置いたのは、一枚のファイルだった。

中に入っていた紙には、麓冬の情報が。

それを読んでいれば、カナルが口を開く。