黒百合の女帝

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 「ヤユくんすごいじゃん。途中から覚醒〜ってやつ?」

時間の感覚は既になかった。

僕は地面に座り込んでいて、手が赤かった。

手がジンジンと痛む。目頭が熱い。

僕は気付けば、トシアキくんに泣き付いていた。

 「え〜?酔っ払っちゃったの〜?」

 「僕、みんなのこと殴って……みんな、大好きだったのにっ!」

 「過呼吸すぎてウケんだけど。カケルくーん水買ってきて〜」

トシアキくんは、背中をさすってくれていた。

それでも、気持ち悪さと胸の痛みは治らない。

その後、気付けば僕はソファで寝転んでいた。

どうやって倉庫に戻ったのか、記憶にない。

ただ、隣にはユリちゃんが座っていた。

 「ヤユ、お疲れ様。カメラの回収はハラがしてくれたから。」

そう言い、とても優しい声で、ユリちゃんが囁く。

 「あとはゆっくり休んでね。」