黒百合の女帝

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 「ラクアの飲み物、凄く綺麗。写真撮っても良い?」

 「ああ……ん?ボトルの下にボタンがある」

 「本当だ!押してみて!」

ユリにそう促され、ボタンを強めに押してみる。

すると、ボトルの底が光りだした。

透明な青い飲料が照らされ、机に影を作る。

 「めっちゃ可愛いじゃん!ラクア、ピースして。」

 「俺は映らなくて良い」

 「え〜、折角だし撮ろうよ。ねっ?」

強引に言い寄られ、渋い顔でチョキを作る。

すると端末が向けられ、シャッター音が鳴った。


 あの後、俺たちは早速カフェに立ち寄った。

俺は青いレモネードを、ユリは銀河風のドーナツを注文。

商品は全て宇宙モチーフで、SNSで人気らしい。

ユリは写真を一通り収めたのか、満足げに笑う。