黒百合の女帝

 絶望しながら歩き続け、数分後。

次に着いた場所は、雑貨店だった。

店内には、女性向けの装飾品が並んでいる。

ここなら、ラクアも遠慮するんじゃ

居た。がっつり居た。しかも溶け込んでる。

というか、まだ気付かれてないと思ってるのか?

もう声でも掛けようか……と考えていれば。

商品を見ていたユリさんが、声を掛けてきた。


 「そういえば、カヤってお洒落好きだよね。毎回アクセサリー違うし。」

 「よく気付いたな」

彼女の観察眼に驚きながら、頷いてみせる。

確かに、俺はアクセサリーが好きだ。

中でも、ピアスはいくつも持っている。

 「じゃあさ、お揃いのピアス買おうよ。」

 「えっ、でも……それ」

言い澱みながら、彼女の耳元を見る。