黒百合の女帝

 「すまんが、用を足して来ても良いか?」

 「わかった。私は外で待ってるね。」

以上の確認を終え、近くのコンビニに入店。

一直線にトイレへ向かい、蓋の上に腰を下ろす。

そしてスマホを取り出し、文章を作成。

 『なぜ彼が尾行など?心当たりはありますか?』

という文を送信すれば、すぐに返事が来た。

 『憶測だけど、私たちの関係を疑ってるんだと思う。』

なんだそれ。めんどくさっ。

彼女の返信に、思いっきり眉根を寄せる。

 『つまり、いちゃつけば退散してくれると?』

 『多分。恋人っぽいって確認できたら帰ると思う。』

なんだよそれ。あーもうイライラする。

という注意散漫な状態で、指を素早く動かす。

 『わかりました。なら、デートしましょう。』

そう送ったのち、ぴたりと動きが止まる。