黒百合の女帝

 それから少し経ち、場が落ち着いた頃。

お茶を一口飲み、息を吐く。

そろそろ言う頃かな。

 「えっと、実は僕、みなさんに協力したいんです」

そう言うと、場の空気がピリついた。

驚いて辺りを見渡せば、みんなは渋い顔。

焦る反面、やっぱりとも思った。

ユリちゃんの敵は、麓冬の敵。

今さら協力とか、ふざけんなって話だよね。

予期していたとはいえ、ちょっと悲しいや。

とヘコんでいたのだが、返事は意外なもので。

 「ヤユはいいんだけど、ね……。」

 「やっぱり厳しいよね〜。だってヤユくん、嶺春の幹部だし?」

 「俺も疑いは捨てきれないな。申し訳ないが」

 「来んな、気色悪ぃ」

予想に反し、僕のことはOKという人が多かった。

もちろん、ラクアくんはNO派だけど。