黒百合の女帝

 とにかく、今はユリちゃんと話をしないと!

謎の葛藤を落ち着かせるべく、深く息を吐く。

そして息を吸い、少し大きな声で切り出した。

 「えっと、今日はユリちゃんと話しに来たんですが……ロクトウのみなさんがなぜここに?」

ずっと抱えていた疑問を、思い切って尋ねる。

この二ヶ月間、ユリちゃんには何があったのか。

そんな質問も含め、問いかけた。

すると全員が顔を見合わせ、僕に視線を注いだ。

 「まずは……ユリが嶺姫を辞めた時の話からか」

そんな一言から、カヤさんは経緯を語り出す。

およそ5分間に渡る説明を、静かに聴き続けた。