黒百合の女帝

 そんな一言で、皆が一斉に遊具から飛び出す。

早速ラクアが一人蹴り飛ばし、強く踏みつけた。

相手は驚いたのか、呟きが集まり騒々しくなる。

そんな中、大声で叫んだのが聖矢だった。

 「お前らが麓冬だな。あの日は好き放題してくれやがって」

彼の挨拶に、こちらは誰も返事をしたがらない。

それにしても、レントは居心地が悪そうだな。

と観察していれば、誰かがカケルを指差した。

そして汚い唾を撒き散らし、突然喚き出す。

 「カケル!お前寝返りやがって!承知しねえぞっ!」

 「別に裏切ったつもりないっす。裏切ったのはレントの方」

カケルは意に介さぬ様子で、向こうを批判する。

なんだか、複雑な人間関係があるらしい。

しかし、そんな面倒事も今日で終わり。

私たちが勝って、聖蓮と内密者を断罪する。