黒百合の女帝

百合side

 やっぱり、レントが黒か。

レントの尾行を終え、十分後。

場所はコンビニのイートインスペースの一角。

椅子に凭れ掛かりながら、溜息を吐く。

イヤホンからは、彼らの会話が聞こえてきた。

彼と衝突した際、盗聴器をつけておいたのだ。

それにしても、簡単に尻尾を掴めたな。

フルーツティーを飲み干し、席を立つ。


 カケルの方は、連絡が来てない辺り白だろう。

倉庫に向かいながら、カヤに電話を入れる。

二回コールが鳴った後、向こうが応答した。

 『はい。どうしたんですか』

 「裏切り者見つけたから、今から戻るね。」

 『わかりました。ヤナギさんは呼びますか?』

 「大丈夫。ハラはそこに居る?」

 『ええ。寝てますけど』

 「私が来るまでに起こしておいてね。五分以内には着くから。」

そう言い、一方的に電話を切る。

内密者と、その派遣先の処罰を決定しようか。