黒百合の女帝

 「麓冬の情報が、聖蓮に漏洩していた」

前回の幹部会議から、四日が経過したある日。

昼食を摂る中、ラクアからそんな報告が。

卵焼きを食べながら、驚いたふりをする。

 「え……それ本当?」

 「ああ。聖蓮が入手した麓冬の情報を頼りに、作戦を練っていた」

 「因みにだけど、どんな情報?」

そう訪ねながら、弁当を脇に置く。

ラクアは姿勢を崩したまま、詳細を語った。

 「今、丁度幹部の一人と仲違いしているというやつだ」

 「ああ、無事カヤの罠に引っ掛かってくれたんだ。」

そう私が言えば、彼は静かに頷く。