▽
「黒川〜。これ、ゴールデンウィークの合宿のプリントだって」
「……ん。サンキュー、ゆい」
教室前のろう下で、黒川と話していると、
「おっ、なんだ黒川。彼女かぁ~?」
ふざけて言ってきた男子に、
「は?黒川くんに彼女……?」
そんなつぶやきとともに、ギンッと、教室の女子たちの視線が私に向く。
や、やばい……!黒川ファンの女子を、敵に回してしまう!
命の危機を感じた私は、
「ち、違います!ただのマネージャーです!」
「なーんだ。なら、黒川は好きな子とかいねえの?あっ、もちろん、恋愛的な意味でさ!」
何気ない男子の質問に、女の子たちがどよめく。
黒川が発する一言一句を聞き逃すまいと、身体ごと耳を傾けたのがわかった。
当の本人の黒川は、
「好きなやつとかは……わかんねえ」
「なーんだ。つまんねえの」
まだ眠そうにしている黒川に、男子はつまらなそうに言う。
まあ、そうだよね。バスケ一筋って感じの黒川が、恋愛してるところなんて想像つかないし。
心の中でそう納得していると、
「けど、」
黒川は、そこでなぜか、親指で私の顔を指さし、
「今、一番気になるやつならこいつ」
「は……?」
その言葉の意味が分からず、ぽかんとしていると、
「「「「はぁああああ~⁉︎」」」」
男子だけじゃなくて、女の子たちも、大絶叫。
「それって、その子のこと好きってこと⁉︎」
「うそでしょ、黒川くん!うそだって言って!」
阿鼻叫喚のクラスに、
「い、今の発言、訂正して黒川!誤解を生むでしょうが!」
というか、もう生まれてるけど!
どうにかこの場をおさめようと、黒川をゆさぶりながら言ったんだけど。
きょとんと首をかしげた黒川は、
「なんでだよ?本当のことだろ」
「……っ!そういうことじゃなくて!黒川が私のことを気になってるのは、マネージャーだからでしょうが!」
天然を炸裂させる黒川に頭を抱えていると、
「きゃーっ!ゆいちゃんに、恋の予感⁉︎」
「えっ、心音ちゃん⁉︎なんでここに⁉︎」
「ラブの波動を感じ取ったの!ああ、気になるわ!ゆいちゃんが、どんな男の子を好きになるのか!」
騒ぎを聞きつけてやって来た心音ちゃんは、大興奮。その場でくるくると回りはじめた。
「ゆいが好きになるやつか……。それは、おれも気になるな」
「だから、黒川も!よけいなこと言わなくていいから……!」
そんなこんなで、騒がしい日々はまだまだ続きそうだった。
「黒川〜。これ、ゴールデンウィークの合宿のプリントだって」
「……ん。サンキュー、ゆい」
教室前のろう下で、黒川と話していると、
「おっ、なんだ黒川。彼女かぁ~?」
ふざけて言ってきた男子に、
「は?黒川くんに彼女……?」
そんなつぶやきとともに、ギンッと、教室の女子たちの視線が私に向く。
や、やばい……!黒川ファンの女子を、敵に回してしまう!
命の危機を感じた私は、
「ち、違います!ただのマネージャーです!」
「なーんだ。なら、黒川は好きな子とかいねえの?あっ、もちろん、恋愛的な意味でさ!」
何気ない男子の質問に、女の子たちがどよめく。
黒川が発する一言一句を聞き逃すまいと、身体ごと耳を傾けたのがわかった。
当の本人の黒川は、
「好きなやつとかは……わかんねえ」
「なーんだ。つまんねえの」
まだ眠そうにしている黒川に、男子はつまらなそうに言う。
まあ、そうだよね。バスケ一筋って感じの黒川が、恋愛してるところなんて想像つかないし。
心の中でそう納得していると、
「けど、」
黒川は、そこでなぜか、親指で私の顔を指さし、
「今、一番気になるやつならこいつ」
「は……?」
その言葉の意味が分からず、ぽかんとしていると、
「「「「はぁああああ~⁉︎」」」」
男子だけじゃなくて、女の子たちも、大絶叫。
「それって、その子のこと好きってこと⁉︎」
「うそでしょ、黒川くん!うそだって言って!」
阿鼻叫喚のクラスに、
「い、今の発言、訂正して黒川!誤解を生むでしょうが!」
というか、もう生まれてるけど!
どうにかこの場をおさめようと、黒川をゆさぶりながら言ったんだけど。
きょとんと首をかしげた黒川は、
「なんでだよ?本当のことだろ」
「……っ!そういうことじゃなくて!黒川が私のことを気になってるのは、マネージャーだからでしょうが!」
天然を炸裂させる黒川に頭を抱えていると、
「きゃーっ!ゆいちゃんに、恋の予感⁉︎」
「えっ、心音ちゃん⁉︎なんでここに⁉︎」
「ラブの波動を感じ取ったの!ああ、気になるわ!ゆいちゃんが、どんな男の子を好きになるのか!」
騒ぎを聞きつけてやって来た心音ちゃんは、大興奮。その場でくるくると回りはじめた。
「ゆいが好きになるやつか……。それは、おれも気になるな」
「だから、黒川も!よけいなこと言わなくていいから……!」
そんなこんなで、騒がしい日々はまだまだ続きそうだった。

