窓の外に身を乗り出して、下を見下ろすとぞわっと全身がすくんだ。
三階の高さから落ちたら、よくて骨折……。最悪の場合は……。
くらっとめまいがして、バクバクと心臓が早鐘を打つ。……ううん、よけいなことは考えるな!
「負けて、たまるか……!」
上半身を窓の外に出し、左手を支えに、もう片方の手を伸ばす。
震える指先が、シューズの先をかすめた。
「あと、ちょっと……!」
届け、届け、届け……!
祈りが力になって、いつも以上に力が出ているような気がした。
ここでやれなきゃ、私がマネージャーになった意味がない!
みんなの役に立てなくて……。足を引っぱったり、迷惑をかけるだけなんてもういやだ!
今度こそ、私は……みんなの役に立つんだ!
気持ちが前のめりになって、もっと、もっと……!
よくばって、手を伸ばした時、
「あっぶねぇ!」
がくんと、支えをなくして傾いた身体が、だれかに受け止められた
「死ぬ気かよ、お前!」
窓から身を乗り出し、私のジャージの背をつかんでくれているのは、
「ガク⁉︎」
「いいから、早くしろ……!お前ら、重い……!」
ギリギリって感じの声は、田代くんだ。
田代くんの手には、私とガク、二人分の体重がかかっているらしい。
その奥からも、ちらほらと聞き覚えがある声がした。みんな顔をまっ赤にして、すでに限界が近いみたいだ。
だけどおかげで、シューズまでの距離が縮んだ。
「届くか、ゆい⁉︎」
「うん!届かせる……!」
ふんっと、背筋に力を込めて全力で手を伸ばす。
さっきは、落ちたら死んじゃうって思ったけど。
みんなが支えてくれるなら……怖くない!
そして、
「ぷはぁ……!し、死ぬかと思った……!」
ろう下にへたりこんだ私は、涙目になって、どっと息をつく。
その手には、二度と見失うまいと、黒川のシューズを大事に抱きかかえていた。
地面に足がつくって、こんなにも安心できることだったんだ!
ただいま、地面!と床にほおずりしたい気持ちになっていると、
「おんまえ、無茶すんなよな!仲間なんだから、ちゃんとおれらのこと頼れ!」
「あでっ」
こつんと、ガクに額をこづかれた。
「あはは……。ありがとう。みんなも!」
おかげでシューズが手に入ったし、死なずにすんだ。
「お前……マジでアホだろ……」
かんぜんにあきれた様子の田代くんに、あははっと苦笑いする。
だけどすぐに、本来の目的を思い出して、
「……って、そうだ!早く、黒川に届けなきゃ!」
私たちが、(結果的には)命がけでシューズを手に入れたのは、黒川を試合に出すためだ!
「とばすぞ、ゆい!」
「うん!」
ガクに手を引かれた私は、全速力で体育館を目指した。
三階の高さから落ちたら、よくて骨折……。最悪の場合は……。
くらっとめまいがして、バクバクと心臓が早鐘を打つ。……ううん、よけいなことは考えるな!
「負けて、たまるか……!」
上半身を窓の外に出し、左手を支えに、もう片方の手を伸ばす。
震える指先が、シューズの先をかすめた。
「あと、ちょっと……!」
届け、届け、届け……!
祈りが力になって、いつも以上に力が出ているような気がした。
ここでやれなきゃ、私がマネージャーになった意味がない!
みんなの役に立てなくて……。足を引っぱったり、迷惑をかけるだけなんてもういやだ!
今度こそ、私は……みんなの役に立つんだ!
気持ちが前のめりになって、もっと、もっと……!
よくばって、手を伸ばした時、
「あっぶねぇ!」
がくんと、支えをなくして傾いた身体が、だれかに受け止められた
「死ぬ気かよ、お前!」
窓から身を乗り出し、私のジャージの背をつかんでくれているのは、
「ガク⁉︎」
「いいから、早くしろ……!お前ら、重い……!」
ギリギリって感じの声は、田代くんだ。
田代くんの手には、私とガク、二人分の体重がかかっているらしい。
その奥からも、ちらほらと聞き覚えがある声がした。みんな顔をまっ赤にして、すでに限界が近いみたいだ。
だけどおかげで、シューズまでの距離が縮んだ。
「届くか、ゆい⁉︎」
「うん!届かせる……!」
ふんっと、背筋に力を込めて全力で手を伸ばす。
さっきは、落ちたら死んじゃうって思ったけど。
みんなが支えてくれるなら……怖くない!
そして、
「ぷはぁ……!し、死ぬかと思った……!」
ろう下にへたりこんだ私は、涙目になって、どっと息をつく。
その手には、二度と見失うまいと、黒川のシューズを大事に抱きかかえていた。
地面に足がつくって、こんなにも安心できることだったんだ!
ただいま、地面!と床にほおずりしたい気持ちになっていると、
「おんまえ、無茶すんなよな!仲間なんだから、ちゃんとおれらのこと頼れ!」
「あでっ」
こつんと、ガクに額をこづかれた。
「あはは……。ありがとう。みんなも!」
おかげでシューズが手に入ったし、死なずにすんだ。
「お前……マジでアホだろ……」
かんぜんにあきれた様子の田代くんに、あははっと苦笑いする。
だけどすぐに、本来の目的を思い出して、
「……って、そうだ!早く、黒川に届けなきゃ!」
私たちが、(結果的には)命がけでシューズを手に入れたのは、黒川を試合に出すためだ!
「とばすぞ、ゆい!」
「うん!」
ガクに手を引かれた私は、全速力で体育館を目指した。

