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男子バスケ部の部室では、練習を終えた部員たちが、制服に着替えていた。
「なに食おっかなー?豚玉は定番だろ?」
「イカとかチーズとか、もちもいいよなぁー」
どのお好み焼きを食べるかで、部員たちが大いに盛り上がる中。会話に一切混ざらず、黙々と着替え、荷物をまとめる部員が一人。
「お渡れ様でした」
義務的に頭を下げる黒髪の少年に、
「黒川、来ないのか?マネージャーの歓迎会もかねてるのに」
「強制じゃないですよね?」
「だとしても、もっと親睦を深めようとかさ」
あきれたように言う二年生に、
「それで、バスケが上手くなるわけじゃないですよね?」
「それは、そうだけど……」
部長も副部長もいない部室に、微妙な空気が流れる。
しかし黒川は、そんな空気など意に介さず、
「べつに、マネージャーなんて仕事さえしてくれれば、だれでもいいんで。それじゃあ、失礼します」
無表情のまま告げ、部室をあとにする。
そんな黒川に、一年生の一人が不満げにこぼす。
「……協調性のないやつ」
「黒川ってほんと、バスケ以外に興味ねえよな」
「あんな“事件”が起きたのも、なんか分かる気がするわ」
顔を合わせた一年生部員は、そろって苦笑いした。
男子バスケ部の部室では、練習を終えた部員たちが、制服に着替えていた。
「なに食おっかなー?豚玉は定番だろ?」
「イカとかチーズとか、もちもいいよなぁー」
どのお好み焼きを食べるかで、部員たちが大いに盛り上がる中。会話に一切混ざらず、黙々と着替え、荷物をまとめる部員が一人。
「お渡れ様でした」
義務的に頭を下げる黒髪の少年に、
「黒川、来ないのか?マネージャーの歓迎会もかねてるのに」
「強制じゃないですよね?」
「だとしても、もっと親睦を深めようとかさ」
あきれたように言う二年生に、
「それで、バスケが上手くなるわけじゃないですよね?」
「それは、そうだけど……」
部長も副部長もいない部室に、微妙な空気が流れる。
しかし黒川は、そんな空気など意に介さず、
「べつに、マネージャーなんて仕事さえしてくれれば、だれでもいいんで。それじゃあ、失礼します」
無表情のまま告げ、部室をあとにする。
そんな黒川に、一年生の一人が不満げにこぼす。
「……協調性のないやつ」
「黒川ってほんと、バスケ以外に興味ねえよな」
「あんな“事件”が起きたのも、なんか分かる気がするわ」
顔を合わせた一年生部員は、そろって苦笑いした。

