恐怖病院

その言葉に信じられない思いで貴也を見つめた。
「本気で言ってるの?」
あんなに小さな子が囮になるなんて考えられない!

それなら私が渚ちゃんに変わって囮になるほうがいい!
そう思って貴也の手を振り払い立ち上がった。
「大丈夫だから、行って! その代わり、絶対にこのお化け屋敷から出て、私を助けて!」

渚ちゃんが叫んだ。
それは『こっちに来るな』と行っているように聞こえて足が動かなかった。

次の瞬間渚ちゃんの腕に周茶器の針が突き刺さっていた。

「渚ちゃん!」
ようやく足が動いたけれど、もう遅い。
渚ちゃんは顔をしかめたまま消えていく。
「渚ちゃん! 渚ちゃん!」