期待を胸に抱いて出口を開くと、キャストの女性が驚いた表情で私と渚ちゃんを見つめた。
「あなたたち、また来たの?」

怪訝そうな顔でそう言われたけれど、私がステッカーを見せると納得したように笑顔になった。
途端にキャストとしての仕事に戻ったみたいだ。