数時間後



「終わった」

「おう、ありがとな。すげー助かった」



それならよかった。なんだかんだ言って他の書類の整理も大量に頼まれたし。疲れた。
どんだけ仕事サボってたんだ…。



「もう夕方だ。帰るか」

「本当だ、もうこんな時間。急がないと」

「…。夜の仕事か?」

「うん。今日はキャバ」

「そうか…。気を付けるんだぞ」



そう。私は両親が他界しているため、お金を稼ぐためにキャバ嬢をやっている。
他にも方法はあったが、これが一番稼げる。
年齢は偽っている。もともと私は大人びた顔立ちをしているし、私の力があれば身分証明書の偽装は容易い。酒も強い方だ。
新には猛反対され、自分がお金を出すとまで言ってくれたが、断った。とてもありがたい誘いだったが、お金の貸しは作りたくない。

とまあ、とにかく今日は出勤日。そろそろ店へ向かいたい。



「じゃね」

「ああ…」



新はキャバの話の度、とても悲しそうな顔をするが、これは生きるため。仕方がない。