キス不可避


こんなにも胸が苦しくて息が詰まる感覚を中学二年生にして初めて知った俺は


泣き疲れて寝る愛にキスをした



とんでもない罪悪感と優越感


この先、誰とキスをしても「初めて」は俺だ


一生知らなくていい、
この気持ちも、このキスも。


そう思っているのに…




「愁くん」


「なに」


「今回はもう、慰めてくれない…?」



俺の膝の上に倒れ込んでお腹周りに手を回してくる愛おしい幼馴染に気持ちをぶつけてしまいたい衝動に駆られる。


ギューっと抱きつかれたら
理性を保つのに精一杯



兄弟でも、彼氏でもない

ただの幼馴染なのに


こんなふうに毎回甘えられたら
期待したくなる