わたしの目が、勝手にぱっと見開かれてゆく。
会っていない期間、何度も空白を数えた。その間、誕生日に連絡なんて一度もしてこなかったくせに。誕生日以外だって、一文字たりとも送ってこなかったのに。なんで覚えてるのよ。今日の今日再会したばかりなのに、どうして。
この広い空間が、わたしたちだけのものに感じた。誰にも邪魔されない空間。静まり返るホールに、二種類の声だけが響く。外は真っ暗で、今のわたしと正反対の星が燦々と光り輝いている。あの日の続き、みたいで。
「どうせ、予定もないんだろ」
「は、何、失礼な……っ!」
鼻で笑うように勝ち誇った顔をした。これは、わたしにしか見せない顔だ。懐かしくて温かくて胸が締め付けられて、視界が滲みそうになった。



