恋人の夏菜が死んで、一週間が経つころ。
俺は夏菜のご両親に了解を得て、彼女の部屋へと足を踏み入れていた。
まだ彼女の香りがしている部屋の、机の上。
出しっぱなしにされた夏休みの宿題が雑に置かれていて、目を細めながら顔を伏せた。
借りっぱなしにしていた漫画をそっと本棚に直す。
「…ん…?何だ、これ…」
淡い桃色のそれには『夏菜の日記!』とだけ書かれている。
「あいつ、こんなの書いてたんだ…」
悪いと思いつつも、俺の指はページをめくっていた。
これを読めば、夏菜が最期に何を思っていたのか分かるような気がして。



