▼
「──ルーチェ様ッ!!」
「──陛下っ!!!」
ルーチェとヴィルジールがセルカとルシアン、アスランら騎士一行と再会を果たしたのは、雨が降り止んだ後だった。
ふたりの元へ案内をしたのはルーチェの聖獣だったようで、先頭には聖獣が、その背後には馬に跨るセルカとルシアンが、後方には御者の隣で白目を剥いているアスランの姿があった。
「一体何があったのですか!?」
ルシアンは火を起こし、セルカはルーチェの身体をタオルで拭っていく。騎士たちは気を失っているアスランを除いて、周囲を警戒するために散らばった。
「さあな。馬車に雷が落ちて、俺とルーチェだけを落としたようだが」
「そんなことがあるのですか?」
「……現に起きただろう。あれが雷なのか、魔法の類なのかは分からないが」
ヴィルジールは落ちた馬車を見遣った。
不思議なことに、あの落雷を受けたのは馬車だけで、繋がれていた馬は四頭とも無傷だった。そのうちの一頭はヴィルジールの愛馬だったらしく、彼に鬣を撫でられている馬は鼻を擦り寄せている。
ヴィルジールが愛馬へ向ける眼差しはとても柔らかく、側から眺めていたルーチェの胸を温かくさせた。
「──ルーチェ様ッ!!」
「──陛下っ!!!」
ルーチェとヴィルジールがセルカとルシアン、アスランら騎士一行と再会を果たしたのは、雨が降り止んだ後だった。
ふたりの元へ案内をしたのはルーチェの聖獣だったようで、先頭には聖獣が、その背後には馬に跨るセルカとルシアンが、後方には御者の隣で白目を剥いているアスランの姿があった。
「一体何があったのですか!?」
ルシアンは火を起こし、セルカはルーチェの身体をタオルで拭っていく。騎士たちは気を失っているアスランを除いて、周囲を警戒するために散らばった。
「さあな。馬車に雷が落ちて、俺とルーチェだけを落としたようだが」
「そんなことがあるのですか?」
「……現に起きただろう。あれが雷なのか、魔法の類なのかは分からないが」
ヴィルジールは落ちた馬車を見遣った。
不思議なことに、あの落雷を受けたのは馬車だけで、繋がれていた馬は四頭とも無傷だった。そのうちの一頭はヴィルジールの愛馬だったらしく、彼に鬣を撫でられている馬は鼻を擦り寄せている。
ヴィルジールが愛馬へ向ける眼差しはとても柔らかく、側から眺めていたルーチェの胸を温かくさせた。


