「わー久しぶりの外だ!風が気持ちいい〜」
今日は外出許可がお医者さんから出され、尚人と一緒に病院の外に散歩しにきていた。
「どう?制服、似合う?」
「ああ。花楓がこの高校にしたのも、制服が可愛いって理由からだろ」
学校帰りの尚人と一緒に下校デート風を楽しむために、せっかくだからと私も制服を着て外に来ていた。
このまま順調にいけば、一週間もしないで退院することができ学校にも通えるらしい。
記憶の方は少し思い出せた日から、それ以外は相変わらず何も思い出せないままでいた。
「あ、桜!まだここらへんは咲いてるんだ」
尚人と歩いていると、向こう側に桜並木が見えてきて久しぶりの外に嬉しくて思わず走り出す。
…が、つまずいて転びそうになったところを尚人が寸前のところで支えてくれた。
「病み上がりなんだから、気をつけろ。本当、花楓は落ち着きがないんだから」
「ご、ごめん」
するりと私の手を握ってきた尚人が、ふっと吹き出した。
「顔、真っ赤」
今日は外出許可がお医者さんから出され、尚人と一緒に病院の外に散歩しにきていた。
「どう?制服、似合う?」
「ああ。花楓がこの高校にしたのも、制服が可愛いって理由からだろ」
学校帰りの尚人と一緒に下校デート風を楽しむために、せっかくだからと私も制服を着て外に来ていた。
このまま順調にいけば、一週間もしないで退院することができ学校にも通えるらしい。
記憶の方は少し思い出せた日から、それ以外は相変わらず何も思い出せないままでいた。
「あ、桜!まだここらへんは咲いてるんだ」
尚人と歩いていると、向こう側に桜並木が見えてきて久しぶりの外に嬉しくて思わず走り出す。
…が、つまずいて転びそうになったところを尚人が寸前のところで支えてくれた。
「病み上がりなんだから、気をつけろ。本当、花楓は落ち着きがないんだから」
「ご、ごめん」
するりと私の手を握ってきた尚人が、ふっと吹き出した。
「顔、真っ赤」

