ヤンキーに恋は難しい


何も変わらない毎日だった

変わり映えもしない

絡んでくるやつと喧嘩して

そんな日々だった

こんな日々から逃げ出したいって思ってんのに…


「あの子噂の…」
「そうそう!ヤンキーの北口」
いらいらする
睨んだらビビって逃げてく
くだんないな

「放課後止めてすまない。もうそろそろ喧嘩、やめたらどうだ。まず北口は女だろう?」
「やめたくてもやめれないんですよ。縁って切れないし」
「それはそうだが…」
「こっちの事情分かってくださいよ先生。じゃ」
「おい!北口!待て話は終わってない」

先生を振り払って学校から逃げ出す
私もこんなことしたくない

昔友達をいじめてくるやつがいた
そいつを倒しただけなのにここまで持ち上がって
このキャラなんだよ

「あおちゃーん」
「杉さん…なに?」
「今日もやるやろ?」
「拒否権私にないでしょ。あとあおちゃんって呼ぶのやめて」
こいつのお陰で私この世界に首突っ込まされてるんだけど…
めんど…

杉さんに連れてかれた先には

“君”がいた

「なんしてるの?君は」