「はっ、試合は…いった…っ」
勢いよく起き上がり、ずきっと痛んだ頭を咄嗟におさえる。
今気づいたけど、右肩も腫れているのかズキズキと熱く痛むし、多分先輩に踏まれた左の足も今になって痛んできている。
「ダメだよ、綾乃!安静にしてないと。私のこと庇ったばかりに、ごめんね…」
今にも泣きそうに涙目になっている夏芽に、ふっと笑いかける。
「大丈夫だよ、このくらい。それより、試合は?」
「私たちが勝ったよ。クラスメイトの子がね、試合中の動画を撮ってくれていて、先輩たちの違反行為もばっちりおさめられてたから先生に話して、それなりの処罰を受けることになるみたい」
「糸瀬さんにボールを当てた人だけはわざとじゃなくてたまたまだったみたいだけど、やってきたことの積み重ねでそれも故意的なものだと判断されたみたいだぞ。自業自得だ!」
佐原くんが補足して説明してくれた。
そっか…。ちゃんと悪事がバレたんだね。
ふと夏芽がぎゅーっと私に抱きついてきた。
「よかったぁ、このまま綾乃が起きなかったらどうしようって思ったよ!」
「ごめんね、心配かけて」
勢いよく起き上がり、ずきっと痛んだ頭を咄嗟におさえる。
今気づいたけど、右肩も腫れているのかズキズキと熱く痛むし、多分先輩に踏まれた左の足も今になって痛んできている。
「ダメだよ、綾乃!安静にしてないと。私のこと庇ったばかりに、ごめんね…」
今にも泣きそうに涙目になっている夏芽に、ふっと笑いかける。
「大丈夫だよ、このくらい。それより、試合は?」
「私たちが勝ったよ。クラスメイトの子がね、試合中の動画を撮ってくれていて、先輩たちの違反行為もばっちりおさめられてたから先生に話して、それなりの処罰を受けることになるみたい」
「糸瀬さんにボールを当てた人だけはわざとじゃなくてたまたまだったみたいだけど、やってきたことの積み重ねでそれも故意的なものだと判断されたみたいだぞ。自業自得だ!」
佐原くんが補足して説明してくれた。
そっか…。ちゃんと悪事がバレたんだね。
ふと夏芽がぎゅーっと私に抱きついてきた。
「よかったぁ、このまま綾乃が起きなかったらどうしようって思ったよ!」
「ごめんね、心配かけて」

