ブーっ。
試合終了のブザーが鳴り響くと同時に、私の放ったスリーポイントシュートが綺麗にネットに吸い込まれていく。
「きゃー!逆転勝利!ナイス、綾乃!」
中学からの親友、夕暮夏芽がチャームポイントの高めのツインテールを揺らして私に抱きついてきた。
もうすぐ行われる十月の球技大会のために、体育では試合を多めとした球技スポーツが連日行われていた。
私と夏芽はバスケに参加するため、たった今五対五の簡単なゲームが終わったところだ。
寸前まで二点差で負けていた私のチームだったけど、最後の最後で放った私のスリーポイントシュートが見事に決まり、一点差で勝利を収めた。
「さすが糸瀬さん!頭もいいしスポーツもできちゃう完璧美人!」
「糸瀬さんがいればバスケは優勝間違いなしだね!」
仲間であったクラスメイトたちも口々に私を褒めてくれて、嬉しくてにやけそうになる頬をきゅっと引き締めながら上品に笑顔を返す。
「まあね。これくらいどうってことな…」
「きゃー!」
ふと、隣の男子コートを見学していた女子たちが黄色い悲鳴を上げたことにより私の声は遮られた。
何事かと顔を上げると、引き締まった程よく筋肉のついているおなかを見せながら、ダンクシュートを決めたのかリングにぶら下がっている黒瀬零の姿に、なるほどと納得する。
試合終了のブザーが鳴り響くと同時に、私の放ったスリーポイントシュートが綺麗にネットに吸い込まれていく。
「きゃー!逆転勝利!ナイス、綾乃!」
中学からの親友、夕暮夏芽がチャームポイントの高めのツインテールを揺らして私に抱きついてきた。
もうすぐ行われる十月の球技大会のために、体育では試合を多めとした球技スポーツが連日行われていた。
私と夏芽はバスケに参加するため、たった今五対五の簡単なゲームが終わったところだ。
寸前まで二点差で負けていた私のチームだったけど、最後の最後で放った私のスリーポイントシュートが見事に決まり、一点差で勝利を収めた。
「さすが糸瀬さん!頭もいいしスポーツもできちゃう完璧美人!」
「糸瀬さんがいればバスケは優勝間違いなしだね!」
仲間であったクラスメイトたちも口々に私を褒めてくれて、嬉しくてにやけそうになる頬をきゅっと引き締めながら上品に笑顔を返す。
「まあね。これくらいどうってことな…」
「きゃー!」
ふと、隣の男子コートを見学していた女子たちが黄色い悲鳴を上げたことにより私の声は遮られた。
何事かと顔を上げると、引き締まった程よく筋肉のついているおなかを見せながら、ダンクシュートを決めたのかリングにぶら下がっている黒瀬零の姿に、なるほどと納得する。

