わかっている、だけど…。 ほっぺたに触れた手を、どうか離さないで。 もう少しだけ。 私の高まる鼓動が、そう訴えかけている気がした。 このドキドキは、いけないドキドキ。 早くもとに戻れ、私の心臓。 「今日は疲れちゃったから、お風呂入ってもう寝るね。」 苦しくなった私は、ソファから降りようとした。 おやすみ、と微笑む怜くんの離れていく手。 その温かい手が、とても恋しくて その日の夜は、なかなか眠りにつけなかった。