あ…。 私の脈拍は、いま、確かに早くなった。 目を閉じると頭に響く、ドキドキ…という音。 これが、ドキドキ? まさか。 「怜くん、今回は本当にありがと!怜くんだいすきだよ。」 「ふふ、なに改めて。俺も好きだよ、春乃。」 怜くんの、好きだよ、という言葉。 嬉しい。 やっぱり、私の脈拍は早くっている。 怜くんの言うことが正しければ、これが本当の恋愛感情。 だけど、そんなことはあり得ない。 怜くんはお兄ちゃんで、私は妹。 お兄ちゃんと妹は、恋に落ちたりなんてしないよね? わかっている。