「今年は父さんたちふたりで出かけるみたいだし、俺たちは家でゆっくり過ごさない?」
「うん!……え?家?」
デートの誘い、ではなかった。
私は期待していたのが恥ずかしくて、はぁっとため息をもらす。
怜くんとふたりで過ごせるのには変わりないが、せっかくのクリスマスに…家、ねぇ。
「ん?家じゃ嫌だった?」
「まさかまさか!超楽しみだよー!」
怜くんの困ったような顔を見たら、嫌だなんて言えるわけもなく。
今年のクリスマスは、家でまったり、に決定してしまった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…