「今年は父さんたちふたりで出かけるみたいだし、俺たちは家でゆっくり過ごさない?」 「うん!……え?家?」 デートの誘い、ではなかった。 私は期待していたのが恥ずかしくて、はぁっとため息をもらす。 怜くんとふたりで過ごせるのには変わりないが、せっかくのクリスマスに…家、ねぇ。 「ん?家じゃ嫌だった?」 「まさかまさか!超楽しみだよー!」 怜くんの困ったような顔を見たら、嫌だなんて言えるわけもなく。 今年のクリスマスは、家でまったり、に決定してしまった。