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そして説明会が始まった。

プリントが配られるはずなのだが
俺に一向に回ってくる気配がない。


きっと枚数間違いだろうな。

プリントがなくても話を聞いていれば
なんとなく掴めるし、諦めるか。


『ねえ。』そう思っていた時に

未来から声をかけられた。


そういえば俺の横は未来だ。

「え?」

『プリント、持つの疲れちゃったから持ってくれない?一緒に見よう。』


きっとこれは未来なりの気遣いなんだと思う


「……あ、ありがとう。」


その人柄にもグッときた。