(続)私に無関心な彼は激重でした

「地図も班長が持ってたから、道全然分かんなくてさ、ほぼ当てずっぽうで歩いて行ったら」

「うん。」


「渡月橋!着いたの、!奇跡的に!」


「良かった。それで椿チャンとはどう出会ったの?」


「それで、渡月橋で待ってたら班のみんな探しに来てくれるかなって思って待ってたんだけど、来なくて、

泣きたくないのに泣けてきちゃって、
めっちゃ泣いてたら誰か話しかけてきてくれて」


「うん、」

「それで話しかけてくれたのが、椿!

『大丈夫?』って声掛けてくれて

なんか妙に安心しちゃってさ、この時椿のこと知らなくて、めっちゃ他人なのに

抱きついて泣いちゃってさ」