「そ、そんなことないよ!!」


「未来、高校の時覚えてる?」


「え?」



ここからさらに数年前ー




初めて大晴と出逢った補習の時、

『来栖さん。いらっしゃい』

用紙を先生に提出してひと息ついていると

先生から呼び出された。


「せんせ?なんですか?」


『これ』

先生は用紙の上部を指さす。そこに目を向けると、『一年三組 来栖 未来』と書かれていた



『貴方、いつのまに1年生に戻ったのですか?』


この時私は高校二年生!!そう、間違えて
去年のクラスを書いてしまったのだ。


「……いやあ、人は誰しも間違えるものだと思うんですけどぉ〜」


『いい事言っても誤魔化せないですよ。』


と先生と会話していると

大晴が大笑い……というか大爆笑。


きっと大晴はこの事を言っているのだろう