それから数日後。
私への嫌がらせはどんどんヒートアップしていった。
上履きがなくなっていたりノートが水で浸されていたり筆箱がゴミ箱に放り込まれていたり。
どうしてこんな事が起きてるんだろう……。
どんどん嫌がらせが多くなっていくけどなんの手を打つ事もできないし、こんな事をしている人が誰なのかすらわかっていない。
完全に相手のされるがままになっちゃってるよね……。
そう思ってもどうしようもなくてお手上げ状態。
「どうしようかな……」
私ははぁと深いため息を落とし席から立ち上がる。
今日は放課後に保健委員の集まりがあるから会議室2に集まらないといけない。
最近は兼保健室にも行けてないし安西先生に会うのも久しぶりな気がする。
そう思いながら会議室2に向かった。
「失礼します……」
会議室ドアを開けて中に入ると既に数人の人が席についていた。
席の順番は一年生、二年生、三年生と分かれていて私は一年生の席の一番後ろに座る。
それからどんどん人が入ってきて最後に安西先生が入ってきて会議が始まった。
「では保健委員会の会議を始めます」
いつもはふわふわしている安西先生も今はちゃんと先生という感じでいつもと雰囲気が違った。
保健委員会の会議というものは今月の活動報告と来月の活動についての話し合いをするだけの集まり。
「じゃあ、今日の会議はこれで終わります」
数十分話し合いが行われた後すぐに会議は終了した。
終わった……。じゃあ帰ろっかな!
みんなが委員会の人と話したりしている中、私はそそくさと会議室を後にした。
安西先生とちょっと話したかったけど忙しそうだし、今日は帰ろっかな。
コツコツと足跡を廊下に響かせながら歩く。
「深海杏奈さん!」
スクールバッグを片手に歩いていると突然後ろから名前を呼ばれた。
振り向くとそこにはすごく可愛い顔をした女の人が立っていた。
あれ、この人って……?
スカートを靡かせながら走ってきた女の人はあの時の女の人と被る気がする。
「深海杏奈さんだよね?私、涼宮姫華です!一度会った事あるよね!」
あっこの人、あの時依桜さんのブレスレットを届けに行った時にいた人だ!
涼宮姫華さんっていうんだ。名前まで可愛いっ
前に不知火さんのブレスレットを届けに行った時にいた女の人。
制服のスカートもふりふりのワンピースのスカートも涼宮さんが着ればどれも可愛く見えてしまう。
やっぱり涼宮さんもモデルさんなんだよね?
言われなくても全方向美少女というのは誰が見てもわかる事だろう。
「は、はい、私が深海杏奈ですけど……」
どうしてこんなにも可愛い人が私の名前を?
前に会った事があっても名前までは知らないはずだから名前を言われて戸惑った。
「ねえ、ちょっとお出かけしない?今から」
「えっ?今からお出かけ、ですか……?」
「そうそう!お出かけ行かない?」
どうして私と?私よりも不知火さんと行ったらいいのに……。って今は不知火さんは関係ないか。
頭に浮かんだ不知火さんの顔を首を振って消し飛ばす。
「わかりました。お出かけ、行きたいです」
「本当⁉︎やった!」
私の答えを聞き嬉しそうにぴょんっと一回ジャンプした涼宮さん。
今はちょっと気分が沈んでいたからこうやって明るい人の側にいれたらきっと気持ちも上がると思ったから。
今は嫌がらせの事なんて忘れて楽しもっ!
そう思ってルンルンな足取りで歩き出した涼宮さんの後を追った。
私への嫌がらせはどんどんヒートアップしていった。
上履きがなくなっていたりノートが水で浸されていたり筆箱がゴミ箱に放り込まれていたり。
どうしてこんな事が起きてるんだろう……。
どんどん嫌がらせが多くなっていくけどなんの手を打つ事もできないし、こんな事をしている人が誰なのかすらわかっていない。
完全に相手のされるがままになっちゃってるよね……。
そう思ってもどうしようもなくてお手上げ状態。
「どうしようかな……」
私ははぁと深いため息を落とし席から立ち上がる。
今日は放課後に保健委員の集まりがあるから会議室2に集まらないといけない。
最近は兼保健室にも行けてないし安西先生に会うのも久しぶりな気がする。
そう思いながら会議室2に向かった。
「失礼します……」
会議室ドアを開けて中に入ると既に数人の人が席についていた。
席の順番は一年生、二年生、三年生と分かれていて私は一年生の席の一番後ろに座る。
それからどんどん人が入ってきて最後に安西先生が入ってきて会議が始まった。
「では保健委員会の会議を始めます」
いつもはふわふわしている安西先生も今はちゃんと先生という感じでいつもと雰囲気が違った。
保健委員会の会議というものは今月の活動報告と来月の活動についての話し合いをするだけの集まり。
「じゃあ、今日の会議はこれで終わります」
数十分話し合いが行われた後すぐに会議は終了した。
終わった……。じゃあ帰ろっかな!
みんなが委員会の人と話したりしている中、私はそそくさと会議室を後にした。
安西先生とちょっと話したかったけど忙しそうだし、今日は帰ろっかな。
コツコツと足跡を廊下に響かせながら歩く。
「深海杏奈さん!」
スクールバッグを片手に歩いていると突然後ろから名前を呼ばれた。
振り向くとそこにはすごく可愛い顔をした女の人が立っていた。
あれ、この人って……?
スカートを靡かせながら走ってきた女の人はあの時の女の人と被る気がする。
「深海杏奈さんだよね?私、涼宮姫華です!一度会った事あるよね!」
あっこの人、あの時依桜さんのブレスレットを届けに行った時にいた人だ!
涼宮姫華さんっていうんだ。名前まで可愛いっ
前に不知火さんのブレスレットを届けに行った時にいた女の人。
制服のスカートもふりふりのワンピースのスカートも涼宮さんが着ればどれも可愛く見えてしまう。
やっぱり涼宮さんもモデルさんなんだよね?
言われなくても全方向美少女というのは誰が見てもわかる事だろう。
「は、はい、私が深海杏奈ですけど……」
どうしてこんなにも可愛い人が私の名前を?
前に会った事があっても名前までは知らないはずだから名前を言われて戸惑った。
「ねえ、ちょっとお出かけしない?今から」
「えっ?今からお出かけ、ですか……?」
「そうそう!お出かけ行かない?」
どうして私と?私よりも不知火さんと行ったらいいのに……。って今は不知火さんは関係ないか。
頭に浮かんだ不知火さんの顔を首を振って消し飛ばす。
「わかりました。お出かけ、行きたいです」
「本当⁉︎やった!」
私の答えを聞き嬉しそうにぴょんっと一回ジャンプした涼宮さん。
今はちょっと気分が沈んでいたからこうやって明るい人の側にいれたらきっと気持ちも上がると思ったから。
今は嫌がらせの事なんて忘れて楽しもっ!
そう思ってルンルンな足取りで歩き出した涼宮さんの後を追った。



